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映像制作にハマって3ヶ月、いまの現状とこれからについて。

こんにちは!りょっぴです。

いまぼくは、"Ryota Saito"という映像クリエイター名で、映像制作をしています。

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映像クリエイターといっても、まだお仕事をもらえるようなレベルではなく、趣味の範囲で映像を制作しています。お仕事をもらって映像で食べていけるような、クリエイターを目指しています。今回は、ぼくが映像制作にはまって3ヶ月でどんなことを勉強しているのか、いまのレベル、そしてこれからについてお話しします。

映像制作を始めてみようと思ったきっかけ

もともとEDMが好きで、YouTubeでEDMのミュージックビデオをよく見ていました。例えば、"The Chainsmoker"というアーティストの、誰もが聴いたことのある有名曲"Closer"のMVはセンスが良くて、おしゃれで世界観があります。

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なんとなくEDMのミュージックビデオに憧れを抱いていましたが、実際に映像を撮ったりすることはありませんでした。映像制作をやってみようと思った直接のきっかけは、"Rory Kramer"という大物クリエイターの存在です。

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彼は破天荒な性格で、危なっかしいことをやったり、悪ふざけをしたりして自分の生き方を映像にしています。(おすすめしたい映像クリエイターはまだまだたくさんいますが、それはまた別の記事で…)そんな彼の生き方に触発され、ぼくは「映像をやってみよう」と決意しました。

はじめてのカメラを使った撮影

6月下旬にはじめての一眼カメラLumixG8を購入。動画が撮れる初心者用のカメラということで、比較的手の出しやすい良心的な価格。それでも、はじめてのカメラに9万円も投資するのは、勇気がいりました(笑)

 

ちょっとずつ撮影してみようと思っても、いざ本番、「何を撮ったら良いのか」さっぱりわからん。ここから、勉強スタートです。編集ソフトの使い方だったり、撮影の仕方をひたすら調べました。

機材がそろってくる

実はぼく、友人とふたりで映像制作を始めました。ぼくはカメラを購入。友人が誕生日に、GoPro6とMavicAirを手に入れました。もうほぼクリエイターとしてやっていけるだけの機材をゲットしたも同然です。(欲を言えば、スタビライザーやマイク、レンズも欲しいけれど)

ぼくが制作した2本の映像

ドローンとGoProはまだあまり使えてないのですが、現在までで2本の映像を公開しました。

 

是非見てもらって、率直な感想をいただけると嬉しいです。どこが微妙だったか、逆にどこが良かったかなどは、自分では気づけないものです…

これからの映像制作

ぼくの映像のレベルは、まだまだスタート地点にも立てていないと本気で思っています。かっこいいクリエイターさんは、たくさんいますし、彼らに追いつけるように日々努力していきます。

 

最近、映像を学んでいて思うのが、映像制作をやっている人が増えている気がするんですね。そこで大切なのは、映像を通して「何」を伝えるかです。インスタグラムでかっこいい映像を作っていても、フォロワー数が少ないクリエイターさんをよく見ます。映像(コンテンツ)を視聴者に届けるまでの導線を敷くまでが、クリエイターの仕事です。映像だけ勉強して満足ではなく、コンテンツを届ける方法についても考えていきたい。

 

「みんなのミュシャからマンガへー線の魔術師」の感想&レビュー

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今年、2019年は世紀末芸術に関する展覧会が数多く開催されています。東京都美術館で行われたクリムト展」や、新国立美術館で行われた「ウィーン・モダン展」など、世紀末芸術に注目が集まっています。

 

そんな世紀末ブーム真っ只中のいま、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで「みんなのミュシャミュシャからマンガへー線の魔術師」展が開催され、アール・ヌーヴォーを牽引したミュシャの作品を鑑賞することができます。

 

今回は、ミュシャ展へ行ってみての感想、そしてレビューを気ままに綴っていこうと思います!

 

わたしは9月14日の土曜日に行ったのですが、会場内は列になって順番に作品を見ていくくらいに混雑している状況。もっとゆっくり見て回りたかったなぁ。

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会場の壁は薄い水色やピンクで「かわいい」を前面に打ち出しているように感じました。実際、ミュシャの絵を一言で表すと「かわいい」に尽きると思います。


ミュシャの絵って、現代を生きるわたしたちにとても馴染みやすい絵なんですね。ペタッと平面的な絵であり、曲線をシュシュっと描いていて、構図的にも美しい。スマホやパソコンで画面を見ると、ペタッとした平面的なデザインでミュシャの作品と共通点を見いだせる。この展覧会でもミュシャの精神が、マンガやCDジャケットに受け継がれていることをアピールしているように、他の芸術家の作品よりも格段に親しみやすいのです。


絵の解説の中で、Qの構図という説明がありました。丸い円のなかに身体をよじらせてこちらを向く女性の姿。女性がQの点の部分となっているそうです。そして、女性の身体のよじれはミュシャの人並みならぬ努力によって見出されたものであることが、彼の人物の動きを捉えた習作を鑑賞することで理解できます。その習作は、どこか北斎漫画の人物描写と通じるものがあります。人の「動き」をいかに絵画に落とし込み、見るものに迫力を伝えるか。この点は東西の洋を問わず、探求されていく重要事項であったのでしょうか。もしくは、北斎らの浮世絵がフランスをはじめとする西洋にジャポニズムとして伝わったときに、ミュシャもなんらかの影響を受けていたのでしょうか。いずれにせよ、その後のマンガにミュシャの精神が宿っていることからも、平面的なタブローにおける「動き」はずっと前から探求されてきたものであることは間違いなさそうです。


展覧会前半の作品は、素人目に見て、ミュシャはふつうに絵を描いても上手でした。なのに、ポスターやパンフレットの領域に手を伸ばし、曲線を優雅に描くことで評価を得ているのは彼の努力によるものでしょう。パンフレット・ポスターを芸術のレベルまで引き上げたと言っても過言ではない。


でもそれってもしかして、裏の勢力が関係している?(笑)と勘ぐってしまうような証拠を発見してしまいました。展覧会最後のグッズ販売の手前、ミュシャの年表にその証拠はありました。何年だったかは忘れてしまいましたが、左下の方。XXXX年、フリーメイソン加入の文字が!フ、フリーメイソン!!!

ダヴィンチコードでもお馴染み、秘密結社フリーメイソンに加入していたんですか、ミュシャ様。


ミュシャの死後80年経ったいまでもなお、大きな評価を得る彼が、フリーメイソンに入っていた衝撃の事実。だからこそ彼の作品は、わたしたちを惹きつけるなにかを持っているのでしょうか。いや、いずれにせよ(フリーメイソンなんて関係なく)、彼の作品は素晴らしいものである!(はずです)


都市伝説好きなファンの方は、フリーメイソンの三角形に目のマークなど、暗号を探してみるのもおもしろいかも。


さいごに、ミュシャ展の関連グッズが大盛況すぎてびっくり!うん、ミュシャの絵かわいいもん。一緒に行った相方がiPhoneケースを買うか迷っていましたが、4000円のため仕方なく断念。高すぎるんですよねぇ〜。このグッズ販売で多大なる利益を上げれるのでしょう。Bunkamuraさん、お疲れさまです!


夢はフランス・ウィーンに行って現地で世紀末を感じること。世紀末芸術について、もうすこし詳しく調べていこうと感じる展覧会でした。

4泊5日の韓国・ソウル旅行でかかった総費用をまとめてみた

こんにちは!りょっぴです。

9/6(木)から9/10(月)までの4泊5日で、韓国旅行に行ってきました。ぼくと友人の男ふたり旅でした。旅の目的は、ソウルで開催されるSpectrum Dance Music Festivalという、有名DJが参加するEDMのフェスです。フェスのレポートは、また後ほど、まとめておこうと思います。

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今回は「韓国旅行でどのくらいの費用がかかったのか」について、書いていきます。

韓国旅行でかかった総費用

今回の旅行で、ぼくのだいたいの予算は8万円を見ていました。なるべく安く抑えて、ぼくたち学生に優しいプランで行こうという作戦です。

 実際に韓国旅行へ行って、かかった総費用は…

 

¥69,860 です!!!

安い!予算より1万円浮いています。

 

物価は日本とあまり変わらない印象でしたが、日本でも安く済ませようと思えば、生きていけるように、韓国でも節約を心がけました。「どんな風に節約をしていたのか」「どこにお金を使ったのか」を想像してもらいやすいよう、総費用・約7万円の内訳を見ていきます。

航空費/¥28,160

みなさんは飛行機にお金をかけますか?ぼくはANAやJALなどの航空会社を利用して、ゆっくりと快適な空の旅を楽しむよりも、格安航空会社(LCC)を使って航空費をとにかく安く済ませたいタイプです。

 今回はエアソウルを利用しました。確かセールかなんかで、片道だけ5000円になっていましたが、空港税等でこの価格に落ち着きました。

安く航空券を購入したい方は、セール情報をまとめて掲載しているこのサイトがおすすめ!

dsk.ne.jp

エアソウルは、LCCにしては快適な方だと感じました。座席の余裕もあり、足を曲げてもひざが前の座席に当たりません。また、USBの充電ができるためモバイルバッテリーを使わずとも、お手持ちのスマートフォンを充電できます。2時間のフライトなので、LCCの飛行機でちゃちゃっと行ってしまうのがおすすめですよ!

宿泊費/¥8,000

ぼくらはドローンやカメラ、パソコンなどの貴重品を持っていく予定だったので、ドミトリーではなく一部屋で、なるべく安い宿を取りました。明洞がどこに行くにもアクセスしやすいということで、明洞から徒歩10分の場所にある、ホテルです。

 このホテルの管理が結構ぼろぼろで、チェックイン/アウトは特になし。朝食付きのはずが、朝は何も用意なし。ましてや係員の人がいないので、どうしようもありません(笑)部屋にはベットとバスルームがあるのみでした。実際、宿では寝るだけなので、4泊で8000円なら許せる範囲です。

 ここまで航空費と宿泊費を見てもらってわかる通り、ぼくらは費用をとにかく抑えた、貧乏旅行でやっています。では、どこにお金を使うか。答えは、「どこにもお金をかけない。」です(笑)普段からお金がないのに、旅行しようとするので、毎回こんな感じの貧乏旅行になります。まぁ楽しいので、全然良いんですどね!

食費/¥7,950

6日の夜に出発したので、実質4日分の食費です。1日あたり2000円になりますね。コンビニで済ませてしまったり、朝ごはんを抜いて朝昼兼用の食事にしていたので、安く抑えられました。

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夕食は韓国料理をたらふく食べていたので、食事に関して不満な部分はありません。

交通費/¥5,850

ソウルの観光地への移動は、電車が大変便利です。日本語対応の機械でカードを買って、地下鉄を利用できます。場所によりますが、基本的に片道135円くらいなので、安く、手軽に移動できます。カードを買うときにデポジット(保証金)として、50円取られますが、使い終わってからカードを返すことで50円の保証金を受け取れます。

 電車を使っていたのにも関わらず、なぜこんなに交通費が膨れ上がっているのかというと、仁川空港からソウルまで出るのにタクシーを利用し、4500円もかかったからです。エアソウルの仁川空港到着が深夜で、電車がもうありませんでした。深夜バスを使えばもう少し安く抑えられたのですが、面倒くさくてタクシーを使ってしまいました。もったいない…

観光費/¥14,100

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冒頭でお伝えしたように、Spectrumというフェスに参加したので、チケット代13,500円が含まれています。2日間でこの値段は、かなり安いですよね。例えば、日本のUltra Japanなどのフェスは1日で1万5千円くらいします。安くフェスに参加したい方は、ぜひ韓国のSpectrumに行きましょう!

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あとは、景福宮と昌徳宮への入場料です。300円で入れるので、大きな出費にならないですね。

その他/¥5,800

その他としては、自宅から成田空港に行くまでにバス代がかかりました。片道2,900円なので往復で5,800円。LCCだと羽田発着の便もありますが、成田空港の方が多いので注意が必要です。

まとめ

以上が、韓国・ソウル旅行4泊5日で、かかった総費用の内訳でした。いかがでしたでしょうか?

 そもそも、韓国に男ふたりで旅行に行くような人は稀かと思います。実際、街を歩いていても日本人を見かけると女の人が多い印象を受けました。女の子は、服や化粧品を目的に旅行すると思うので、今回のぼくのまとめが役立つかはわかりませんが、お金がなくても韓国に行けるんだよ。ということをわかってもらえたかと思います。ぜひ、韓国旅行を考えている方は、参考にしてみてください。

 

そんじゃあ!またね!

「わからない」から卒業するための、現代アートの鑑賞術

現代アートに興味をもったあなたに、現代アートの2つの鑑賞方法を紹介します。

ぼく自身、ピカソをはじめとするアートの作品には以前から興味をもっていましたが、なかなかアートの世界に入っていくことはありませんでした。つい最近、村上隆さんの「芸術起業論」を読んで、そこから現代アートの楽しみ方をぼくなりに考えました。

そしてやっと最近、現代アートの鑑賞方法には2つあって、それぞれの楽しみ方があるという結論に至ったのです。現代アートビギナーだったわたしの、「現代アート鑑賞法」を参考に楽しいアートライフへと踏み出しましょう。

現代アートの鑑賞術

美術館に行って作品を鑑賞するときに、どんなことを思い浮かべますか?「あ、なんかこの絵好き」「綺麗な絵だな」など、なんとなく感覚的に思い浮かべている感想があると思います。そうした、自分自身の感性と照らし合わせて鑑賞する方法が、まず一つ目の「感覚的鑑賞」。

また、逆に「この絵意味がわからない、なんでこんなに評価されているの」といった、マイナスな感想を抱くこともあるでしょう。その感想は間違っていませんが、ただ注意してもらいたいことがあって、「知識があることで楽しめる作品も存在する」ということです。

知識というのは、作品をつくった作家や、その作品のモチーフとされているもの、作品がつくられた時代背景などのこと。これらの予備知識をふまえて改めて作品を鑑賞してみると、最初に感じた「つまらない」という感想が、「たのしい」「すごい」といったプラスな感想へと変わっていくのです。知識をもとに作品と向かいあう鑑賞方法が二つ目で、「理論的鑑賞」。

理論的鑑賞についてもう少し説明が必要そうですね。

例えば、誰もが知っているピカソ。彼のどこが評価されているのでしょう。
絵が上手いから?感覚的に訴えてくるものがあるから?いいえ、違います。ピカソは、それまでの芸術のあり方を大きく変えたのです。

かれの代表作のひとつに、「アヴィニョンの娘たち」という絵があります。五人の女性が描かれていますが、決して美人とは言えない描写がなされています。ピカソがこの絵を描くまでは、女性を美しく、ありのままに描くことが、芸術において評価される基準でした。また、正面の二人はまだ人間の様相を捉えることができますが、ほかの三人、とくに右下に描かれる女性は、顔のパーツがバラバラに描かれています。

この絵が革命的な絵であるのは、複数の視点から対象を捉えている点です。それまでは、特定の視点で描かれていました。作家の見た対象をそのままに描くのが一般的であった。

しかしこの絵では、右から見た表情、左から見た表情、正面から見た表情を一つの画面におさめています。複数の視点からものを捉える手法は、のちにキュビズムと呼ばれることになります。このような絵画の見方が理論的な鑑賞法です。

現代アートがわかりづらい原因

現代アートの作品を見ても、いまいち楽しめない原因は「作品とどう接していいかのかわからない」ということ。作品との接し方(鑑賞方法)が2つあることはこれまで述べてきた通りです。では、なぜ2つの鑑賞方法が生まれ、わたしたちのアートとの接し方は複雑なものになってしまったのでしょうか。アートが生まれてから、2つの鑑賞方法が登場するまでの流れをまとめてみます。

アートでは、鑑賞者が存在してはじめて作品となりえます。作品になる基準は、つくられた作品が「鑑賞者を揺さぶりかけるなにか」を持っているかどうかです。最初の鑑賞者は作品を見て、「あっこの絵いいな」と漠然とした感覚を感じとります。この感覚を言語化していく作業が「批評」であり、これまでも多くの批評家たちが作家や作品を批評してきました。つまり、作品が生まれてから鑑賞者が一番はじめに作品と接するのは、感覚的な鑑賞を通してです。

批評が行われていくと、それぞれの作品の知識や情報が集まってきます。そして集まった知識をまとめて、「体系化」していく作業へと移り変わっていきます。それぞれの作品をまとめて、一緒のグループにまとめて名づけていく。すると、アートの歴史が出来上がっていきます。こうして、アート作品が理論化されて、理論的な鑑賞方法が生まれてくるのです。

以降は、新しくつくられた作品はすでに体系化された文脈から価値を判断され、その作品の評価が決まっていきます。また一方で、文脈からの価値判断がなされない作品の中には、感覚的に鑑賞者から評価される作品も出てきます。

このようにして、「感覚的鑑賞」から「理論的鑑賞」が生まれ、現在では2つの鑑賞方法が、現代アートの楽しみ方をより複雑にしています。

「わからない」から卒業して、現代アートを楽しもう!

ぼくはこの二つの鑑賞方法のどちらかが優れていて、もう片方が劣っているという話がしたいわけではなく、それぞれが自由に選択して楽しめば良いと考えます。

例えば、ぼくは感覚的にバスキアの絵が大好きです。好きであることに、理由なんてありません。(ちなみにバスキアの絵は、Zozotownの前澤さんが購入してニュースになったこともあります。)一方で、理論的な目線からアーティストを選ぶとすれば、やはりアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンシュタイン、そのほかの多くの作家に注目しています。理論的に鑑賞している時、対象の絵に対する思いは「好き」というよりは「すごい」といったイメージが多いです。

感覚的鑑賞では、自分の感性を大事に「この絵なんか好きだ」という作品を見つけていくよう心がけましょう。そして「なんか」の部分を突き詰めて、具体的になぜこの絵が好きなのかを深めていくと理論を学ぶことにもなるでしょう。人によって、好きな理由を突きとめたい人、純粋に感性を大事にしたい方と別れるでしょう。それでもいいんです。音楽にいろんな楽しみ方があるように、アートにもその人にあった楽しみ方があるんです。

ただ、アートに興味が出てきてもっと知りたくなったときに、知識を増やしていくことなります。音楽のアーティストを好きになり、音楽ジャンルやその他の歌手を調べるように、アートに接していけば良いのです。

音楽に親しむようにアートに親しむ。

アートを敷居の高い、難しい趣味だとは考えずに気軽に楽しみましょう。この記事を読んで、皆さんのアートへの一歩が踏み出せたなら幸いです。

京都の市街で、見知らぬ人と飲み明かした話|ヒッチハイク日本旅2日目〜金沢・京都〜

こんにちは!りょっぴです。

昨日(8/4)は金沢から京都まで、ヒッチハイクで移動しました。京都駅へ到着して、野宿できる場所を探すのに、京都の市街をぶらぶらの散策していたときのこと。芸人のクロちゃんをちょっと怖くしたような兄さんと、女性の2人組に声をかけられ、ノリで一緒に飲みにいくことになりました。

今回は、金沢から京都までのヒッチハイクの様子と、見知らぬ人と飲み明かした奇妙な体験をまとめようと思います。

金沢から京都までのヒッチハイクの記録

徳光PAから尼御前SAまで

金沢では、徳光PAからヒッチハイクを開始しました。PAの駐車場から歩いてすぐのところに海水浴場があり、土曜日だったせいか、海で遊んでいる家族づれの方が多かったです。行き先のボードをかかげて15分で、お母さんとその娘さんが乗っていた車に尼御前SAまで送ってもらいました。「息子のようで放っておけない」と、ぼくらを乗せることにしたらしく、女性二人で怖くないのかなと感じました。あ、ぼくらは徳光海水浴場で10分だけ海に入ったのですが、乗せてもらったときに相当臭かったと思う。尼御前SAに着いてすぐに、服を着替えました。

ヒッチハイクを始めようとしている方に伝えたいのは、「身なりは整えたほうが良いよ」ということです。だらしなく服を着ていたり、汗臭かったりすると、そもそも乗せてもらえなかったり、乗せてもらえても、せっかくの出会いが台無しになってしまいます。清潔感のあるシュパッとした印象を与えるような服装を心がけてください。

尼御前SAから南条SAまで

尼御前SAでもだいたい15分で、魚好きなおっちゃんに乗せてもらえました。離婚して離れ離れになった娘さんと会って、寂しく帰っている途中にぼくらを見つけたらしく、「そんなん乗っけるしかないやん」と陽気に語っていました。釣り好きとはいうものの、釣って食べるだけでなく飼育もしてみるという、本当に魚を愛している方。魚の話からぼくらの夢まで、さまざまな話題で盛り上がり、車内は南条SAに着くまでずっと、笑いの渦に包まれていました。南条SAは福井県の端っこで、ここから滋賀県を通って名神高速に入り、京都を目指して行った。

南条SAから多賀SAまで

南条SAではひとりの女性の方に、多賀SAまで乗せてもらいました。女性ひとりで男ふたりを乗せるのは怖くないか聞いてみたところ、「だって車やし、なんかされても、死ぬときは一緒やん」との答えが返ってきました。なんて度胸ある優しい方なんだ。滋賀や京都の観光地の話をして、最後には缶コーヒーをもらいました。暖かい缶コーヒーとともに、その方の温もりを感じました。

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多賀SAから大久保駅(京都)まで

なんと多賀SAでは、ぼくらのヒッチハイク史上初、4人の若者軍団に乗せてもらった。年齢は、ぼくらの一個下で19歳。歳が近いこともあって、聴いている音楽や笑いのつぼが似ていて、特に深い会話をしたわけではありませんが、雰囲気で繋がった感覚でした。奈良県寄りに位置する木津川市に住んでいるということで、ぼくらが奈良にいくときは一緒に飲みにいくことを約束しました。

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大久保駅からは電車で京都駅まで移動し、目的地であった京都までのヒッチハイクを成功させました。15時からスタートして、20時には着いたのでおよそ5時間のヒッチハイクでした。なかなか絶好調ではないでしょうか。この調子で、どんどん日本を旅して行こう!

見知らぬ人と飲み明かした奇妙な体験

冒頭でも書いたように、クロちゃんをちょっと怖くした兄さんと女性の方に声をかけられてから、一緒に飲みにいくことに。クロちゃんと呼ばれるのを嫌っていたのですが、便宜上どうかそう呼ばせてください(笑)

クロちゃん「にいちゃんらバックパッカーやん。どこからきたん?」

ぼくら「新潟からヒッチハイクやってます!」

クロちゃん「おもれえなあ。俺、旅人好きやねんな。」

一緒にいた女性(Sさん)「ごめんねえ、この人酔ってるんよ」

クロちゃん「一緒に飲みに行こうや」

一同 笑い

ぼくら「どうせ暇だし良いですよ〜、ぜひお話しましょう!」

こんなやりとりが繰り広げられたあと、目の前にあった居酒屋に行きました。クロちゃんは、スキューバダイビングにハマっていて、仕事の休みを利用して東南アジアによく出かけるそうです。フィリピンには10回も行っているそうで、驚き!

かなり酔っ払っていて、何度も同じ話を繰り返ししていたり、話が矛盾していたりと、はっちゃかめっちゃかでしたが、不思議と憎めず、親近感すら湧いてしまうような、優しい兄さんでした。野宿先を一緒に考えてくれて、その場所までのタクシー代もおごってもらっちゃいました。本当にありがとうございます。

こういう体験って、旅の醍醐味ですよね。絶対に出会わなかったかもしれない見ず知らずの人と道端で仲良くなって、飲みにいくような体験。旅の話で盛り上がって、最後にはぼくらのことを応援してくれる。予定を立てて計画通りに観光していく、旅行とはまた違った、楽しみが旅にはあります。出会い・偶然を楽しむ姿勢を忘れずに、この先をその土地での出会いを大切にしていきます。

ヒッチハイク日本旅〜北陸編〜

こんにちは!りょっぴです。

ヒッチハイク旅、始まりました〜。
昨日、日本3大花火のひとつ、長岡花火を観るため、車で家族といっしょに新潟県まで来ました。朝、家族は車で家まで帰っていき、取り残されたぼくたちはヒッチハイク旅をスタートさせました。

今回は旅の目的や、目標地点、そして今日の状況をざざーっとまとめておきます!

ヒッチハイク旅の目的

旅の目的は「美術館巡り」「映像制作の素材集め」です。以前記事にした、現代アートをまわるという目的は断念し、美術館巡りを少しだけしつつ、映像制作に力を入れていこうと考えました。観光地の名所や、その街の景色を撮って、映像制作をしていきます。目指すは映像クリエイターです。

目標地点

当初は目標を京都に設定していましたが、思いのほかうまくいきすぎているので、きっと九州の方までまわっていくことになるでしょう。途中、四国をまわって阿波踊りを見にいけたらいいなぁ。

きょうのヒッチハイク日本旅

石打駅からのスタート。まずは、電車で1時間かけて犀潟駅へ。犀潟駅から徒歩10分のところにある、海で海水浴をしました。

犀潟駅から、大潟PAまで徒歩40分かけて移動。大潟PAは小さなパーキングエリアで、車も4台くらいしか停まっていなかったけれど、話しかけたおっちゃんが乗せてくれたので、到着と同時にヒッチハイク成功。上越INCまで、乗せてもらいました。外車のディーラーがお仕事で、ポルシェなど6社を取り扱ってるそうです。ポルシェ安く買わせてくれい…

上越INCでは40分近くねばって、ようやく乗せてもらうことに。なんとその方は営業帰りで、金沢21世紀美術館まで送ってくれるそう。目の前まで乗せていただき、本当に助かりました。

美術館をまわったあとは、銭湯に行ったり、ごはんを食べたりで、いまこの記事はマックで書いています。

このあとは、その辺の公園で野宿しようと思います。初めての野宿、怖すぎるよね。明日の野宿の感想、楽しみに待っていてください。

 

それでは!おやすみなさい(怖)

エズラ・パウンドの詩から文章の書き方を学ぶ

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こんにちは!りょっぴです。

大学の講義で、エズラ・パウンドが英訳した李白の詩に触れました。そこで、講義の内容をざっと紹介するとともに、考えたことを書いておきたいと思います。

Separation on the River kiang(1915)

Ko-jin goes west from Ko-kaku-ro,
The smoke flowers are blurred over the river.
His lone sail blots the far sky.
And now l see only the river,
The long Kiang, reaching heaven.

Rihaku


李白の詩「送友人」を翻訳したもので、「親友との別れ」を描写する詩である。
パウンドはこの詩のどこに惹きつけられ、翻訳に至ったのだろうか。

それは、イメージだけで感情を表現するというテクニックだ。この文章には、感情を示す表現がない。にもかかわらず、親友との別れを惜しむ書き手の「名残惜しさ」がくっきり浮かび上がってくる。

本題に入る前に、少しこの詩の説明をしておこう。この詩では、「親友が船に乗って広大な川をゆっくりと進んで行き、地平線の彼方へ見えなくなるまで見届ける様子」が描かれている。親友を乗せる船が、地平線の向こうへ行ってしまい、残された書き手には、ただ大河が見えるだけであった。

書き手は、船が地平線の向こうへ見えなくなるまでじっと眺めていた。ko-kaku-roというのは、揚子江岸にある(日本でいう五重塔のような)黄鶴楼のことである。揚子江は、広大な川であり地平線の奥まで見送る行為というのは、大変時間がかかったと思われる。

なぜ、何時間もかけて親友を見送ったのか?


この問いには、当時の交通(移動)について知ることで答えられる。
当時は飛行機や電車などはもちろんなく、船での長旅が普通であった。そのためこの詩での「別れ」は、いまを生きる私たちの考える「別れ」とは異なり、「もう死ぬまで会えない」名残惜しいという言葉以上の行為であった。

「もう親友とは二度と会えない」別れを、この詩では感情をのせずに、イメージだけで表現している。そして、パウンドはこの東洋的な「イメージを用いた感情表現」に感激し、翻訳に至ったのである。


イメージには、感情を増幅して伝える効果がある。たとえば、源氏物語がイメージで感情を伝える良い例だ恋愛でも、言葉に出して伝えずに、行動で示すといった手法がある。(言葉で言ってくれた方がはっきりしていて、わかりやすいという意見をお持ちの方もいるかと思うが…)

あえて言葉にしないことで、より感情が引き立てられるのだ。

 パウンドの詩を読んで…

文章を書いていると、「文章に感情をのせるか」という迷いが生じる。「〜が良かった」「感動した」「すごかった」などと、感情を表現する言葉はいくらでもある。しかし、こうした表現を用いて自分の感情を正確に伝えられるだろうか。

主観を語るからこそ、客観で表現する。誰にでも理解のできるイメージを通して、感情を語る。感情を直接、言葉にしてしまうのではなく、イメージにのせることで伝えることの大切ではないだろうか。

パウンドの詩を読んでぼくの考えたことをまとめました。
読んでいただき、ありがとうございます。