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エアコンの修理屋さんのお話

 

こんにちは!りょっぴです。

今朝、母親との会話の中で「好きなこと」「やりたいこと」について考えさせられる話があったので、まとめておきます。
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先日、わが家の”エアコン”を修理してもらいに、業者の方を呼びました。そこで交わされた、母親と「エアコンの修理屋さん」との間の会話です。ぼくも第三者として話を聞いただけで、確証を持てる話ではありませんが、参考程度に聞いてもらえればと思います!

なぜ”エアコンの修理屋さん”になったのか?

「エアコンの修理屋さん」といちいち書くのは面倒なので、Aさんと呼ぶことにしましょう。Aさんは、高校を卒業して大学にいきませんでした。その代わりに両親の家業であった、「バイク関係の仕事」を手伝っていた。そこから、「土木業」へと職場を変えたけれど、あまりのきつさに耐えられなくなって、辞めてしまいます。

エアコンの掃除屋さんになって感じた”違和感”

次の職場として、選んだのが「エアコンの掃除屋さん」でした。これがAさんにとってのいわゆる、”転換期”だったと言えるでしょう。「エアコンの掃除屋さん」として、掃除を依頼したお客さんの家へ足を運びます。

お客さんとの関わりの中で、「エアコンの使い方」について尋ねられることが多かったそうです。しかし、Aさんはあくまでエアコンを掃除する”だけ”が業務なので、質問に答えられない。お客さんの質問に答えてあげられない、心の中の”モヤモヤ”を解決するためにも、上司にアドバイスをもらいにいきます。

お客さんから、エアコンの使い方についての質問をもらうのですが、答えられません。どうしたらいいでしょうか?

あぁ〜よくあるよね〜。そんなんはてきとーに答えるんだよ。てきとーに。

最低な上司ですね。ぼくだったら、「将来なりたくない人間ランキング」”1位”に選びます。
もちろんAさんも、上司の返答に”違和感”を感じていました。では、Aさんはどうしたか?

お客さんが尋ねる「エアコンの使い方」の質問に答えられるようになるために、「エアコンの修理屋さん」だったら、エアコンの仕組みまで理解できると考えた。

すぐに大手電機メーカーS社に”作業服のまま”乗り込みます。そこに偶然、エアコン修理の部門長の方がいて、採用してもらいました。

作業服で大手メーカーに”作業服”で乗り込むAさんだけでなく、突然飛び込んできた”あんちゃん”(Aさん)を採用した部門長の方もすごい!

大手電機メーカーでの学び

AさんはS社で「エアコンの仕組み」に、のめり込んでいきました。「食っていく」ため、「お客さんの要望に応える」ためではなく、あくまでエアコンのおもしろさに魅了され、「エアコンに触れられるのが楽しい」から続けられた。

さまざまな種類・年代のエアコンに触れ、技術をつけていくとともに、S社ではお客さんに対するマナーが徹底されていたので、礼儀作法も身につけました。

ある年代の型のエアコンは複雑で、一度解体してしまうと、組み立てるのが困難らしい。Aさんは、そんな組み立て不可能とも言われるエアコンを、修理できるほどに”技術”を身につけました。

そしてある日、採用を決めてくれた部門長から「お前はもうこの会社にいなくてもいい、独立して自分で仕事をやっていける。」と言われます。このことばを信じて、会社を辞めて、新しく「エアコン修理屋さん」として仕事を始めるのです。

エアコン修理屋さん

大手電機メーカーで技術と礼儀作法を身につけたAさんは、新しく会社を作り、いまでは従業員を雇うほどにまで至っています。お世話になった電機メーカーS社からは、仕事をもらうこともあり、まだ関係は続いているようです。ちなみに母親の話によると、中学・高校時代は勉強が全くできず、因数分解もよくわからなかったと言っていました。

後日談として、Aさんを雇ったエアコンの修理の部門長は昇級して、もう少し上の立場でお仕事をされているようです。

エアコンの修理屋さんの話を通じて考えたこと

”違和感”に敏感になる

Aさんがお客さんの「エアコンの使い方(操作)」がわからないという要望に応えられれなくて感じた”違和感”心の中でなんとなく感じる、この”モヤモヤ”に正直に向き合えるかが大切です。上司に言われたように「てきとー」にやり過ごすこともできるわけです。仕事をしていく中での「”なんか”もっとこうしたほうがいいよなぁ」と感じた気持ちに正直に向き合いたいです。

違和感にどう対処するか

「違和感を感じたら、そのモヤモヤにどう向き合うか?」が、次のステップとして肝心になってきます。掃除屋さんだと、エアコンをきれいに掃除しておしまい。だったら、修理の専門家になることで、エアコンの仕組みに詳しくなってしまおう。Aさんは仕事を変えて、別の目線から物事を俯瞰してみることによって、解決策を見出したのです。

「ハマる 」「好きなこと」を見つける

やりたいことがない学生は少なくありません。ぼくも前まで、やりたいことはなかった。Aさんの話を通じて考えたのは、「やりたいことなんて、人生のうちで見つけられるほうが稀だ。」ということ。ただ、やっていて楽しいと感じることには、突っ走っていく。Aさんも、エアコンにここまでのめり込むとは思っていなかったでしょう。最初のきっかけは「お客さんの要望に応えたい」という想いから、エアコンの仕組みを勉強し始めたのです。「やっていて楽しいか」を一つの基準にして、仕事をする際の判断材料にするといいかもしれません。

部門長から学ぶ「人を見る目」

作業服で会社に乗り込んできたAさんを採用した、修理の部門長。彼もまた、才能を持っているように思えます。作業服のまま、会社に来たAさんをおもしろがって、採用したのでしょうか?

ぼくは、Aさんの持つ”想い”を感じとって、採用したように感じます。
また、Aさんが一人前になったときに、「もう一人でやっていけるよ」というアドバイスをした。部門長は人の良さを引き出し、的確にアドバイスもできるからこそ、出世できたのではないでしょうか?

まとめ

繰り返しますが、以上のお話は母親に聞いたもので、間違って解釈している部分もあるかと思います。その辺をご理解の上、記事をお読みください。

朝の会話の中で、考えさせられる話が聞けて良かった。
世の中には、さまざまな職種があって、それぞれの分野には第一線で活躍している方々がいらっしゃいます。そういう方々のお話を聞いてみたいなぁと感じました。

そんじゃあ!!!